日本国の収支 特別会計を見逃すなかれ！
先日開催のSOAPで、今年の締めくくりとして、日本の国としての財政状態を議論した。国債が1,000兆円で、GDPが500兆円、税収が40兆円、というおなじみの情報を整理している間に、実態の日本のPLがどうなっているのか、という議論になり、相当、情報が錯綜していることに気づいた。
勉強会の中で、複数ソースからなんとか辻褄をあわせた数値が以下のとおりだった。
約７０兆円
国会で審議され、ニュース等でとりあげられる一般会計予算に加え、圧倒的にそれよりも大きい特別予算の割合が多く、情報はバラバラ、実態を見えなくしたい思惑が相当見え隠れするものだった。
できるかぎり実態にあった数値を把握を把握すべく、特別会計にかかる参考資料を調べてみたが、あまりなく以下の書籍を入手した。
○特別会計への道案内
http://www.amazon.co.jp/dp/4915479722
非常によくまとまっている本で、以下のP.25が私達が欲しかった特別会計の資金の流れだったので、引用したい。
＊＊＊以下、引用＊＊＊
＊＊＊引用、ここまで＊＊＊＊＊
年度の違いもあり、私達の数値と多少異なるが、収入と比較して恐ろしいほどの支出があることに気付く。その赤字額は一般に目にする税収40兆円に対する支出100兆円のマイナス60兆円程度ではない。
直近の財務省からの確定決算は以下のリンクのとおり。
まず自分でしっかり実態を知る必要がある。特別会計で金額の大きいものは、国債整理基金約190兆円、年金約76兆円、交付税及び譲与税配付金約55兆円、財政投融資約37兆円。年金の支出は税収の約２倍。実態をしっかり知ることなしに問題解決は図れない。あらためて事実を知ることの大切さを認識する事例であった。
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