日立によるイギリスの原発建設会社の買収が報道された。例によって、事前にリーク記事がでている。以下のニュースは2012年10月27日のものである。

○日立が英の原発建設会社ホライズン買収へ、700億円規模　海外開拓目指す

http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPTK053938320121027

＊＊＊以下、引用＊＊＊

［東京　２７日　ロイター］　日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)は、英国で２カ所の原子力発電所建設を計画している事業会社ホライズン・ニュークリア・パワーを買収する方針を固めたことが２７日、分かった。買収額は約６億ポンド（７００億円）規模に上る可能性がある。日立は買収後、ホライズンの原発建設作業を引き継ぐ。東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第１原発事故の影響で国内での原発新設が難しいなか、日立は海外での事業拡大を図る。

　関係者によると、ホライズンの株主である独電力・エネルギー大手ＲＷＥ(RWEG.DE: 株価, 企業情報, レポート)と同業エーオン(EONGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)との交渉がほぼまとまり、日立は３０日に取締役会を開き、買収を正式に決定する。買収後、原発を運営する電力会社のパートナーを探して出資を募る。日立は原発建設と稼働後約４０年間の保守・管理を請け負う方針。

　ホライズンはＲＷＥとエーオン２社が出資し、英国での原発事業展開のため２００９年に設立。すでに英国で予定地を取得し、最大６６０万キロワットの原発を建設する計画を進めていた。しかしドイツ政府が脱原発政策に転じたのを受け、今年３月に売却する方針を表明、買い手を探していた。売却交渉には当初、仏原子力大手アレバ (AREVA.PA: 株価, 企業情報, レポート)や中国企業などが名乗りを上げていたが、撤退。日立とカナダのＳＮＣラバリン連合、東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)と同社子会社で米原子力大手ウエスチングハウスが最終候補に残っていたが、東芝連合は日立を上回る額の応札を見送った模様。

　日立は２０年度の原子力事業の売上高を１６００億円だった１１年度に比べ、約２．３倍となる３６００億円に増やす目標を掲げている。日立の受注が内定していたリトアニアでの原発建設計画が１０月の国民投票で反対多数となるなど、海外での事業環境も先行き不透明感が強まっていただけに、今回のホライズン買収で海外開拓に弾みをつけたい考えだ。ただ電力会社のパートナー探しが難航する場合や今回の買収費用が膨らめば、短期的に同社の原発事業の収益が悪化する可能性もある。

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

上記によると買収金額は６億ポンド、700億円に上る可能性があると報道されている。この時点でホライゾンという会社がどんな会社か気になったため、同社のHPを確認したが、About usのページをみても、原子力発電はグローバルワーミングに対し、安全でクリーンなエネルギーを供給する、といったような総論が書いてあるだけで詳細はつかめなかった。

○HORIZON ABOUT US

http://www.horizonnuclearpower.com/about-us

ようやく、2012年10月30日に報道のとおり、以下のとおり日立から適時開示がされた。内容を確認しておきたい。

○英国ホライズン・ニュークリア・パワー社の買収について 

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120121030027388.pdf

正直、何もわからない。買収金額も対象会社であるホライズン会社についても？？？である。別途のお知らせを待つしかないが、買収金額がすでに外部に漏れている状況で、それすら開示しなくて、適時開示といえるのだろうか？

＊＊＊以下、引用＊＊＊

本件の今後の連結業績に与える影響は未定です。また、取得の相手方の概要等については、別途お知らせします。

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

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