IPO

資金調達ゼロの三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)のNYSE(ニューヨーク証券取引所)上場

すでに、以下にて意見を述べたとおり、日本のIFRSの適用にあたって大きく欠けている視点として、ファイナンスの問題、いいかえるとIFRSを適用して資金調達をするチャンスが増えることなく会計基準だけの問題としてはそうそう解決できない、という点をあげました。

○IFRS強制適用延期議論について完全に欠けている視点

http://blog.livedoor.jp/ohhara_cpa/archives/51930301.html

これを象徴するような事件が、以下のSMBC(三井住友フィナンシャルグループ)のNYSE(ニューヨーク証券取引所)への上場でしょう。まず、2008年のニュースを確認しておきましょう。

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以下のロイターのニュースによると、ライバルである、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループがすでにニューヨークに上場しているので、負けじと2011年には同様に世界を代表するニューヨーク上場を果たしたい、ということです。これは何の不思議もありません。

○三井住友FG、2011年までにNY証券取引所に上場目指す

http://jp.reuters.com/article/domesticEquities7/idJPnTK008854720080326

その後です。さすが三井住友グループ。平成22年(2011年11月)にはニューヨークへ上場します。その際のリリースは以下のとおりです。

○米国預託証券(ADR)プログラム設定と米国預託証券(ADR)のニューヨーク証券取引所への上場について

http://www.smbc.co.jp/news/html/j100016/j100016_01.html

有言実行はさすがなのですが、このリリースで気になる点があります。以下のコメントです。

**以下、引用**

なお、NYSEへの上場に際し、新株発行は実施いたしません。

**引用、ここまで**

この上場にどれだけのコストがかかったのかわかりませんが、新株発行をしないということは資金調達をしていないということです。念のため、当時のBSの資本金の動きを確認しておきましょう。以下リンク先のP.8をみると、この上場前後で資本金がまったく変動していませんので、資金調達はやはりしていないとみるべきでしょう。

○平成23年3月期 決算短信

http://www.smfg.co.jp/investor/financial/smfg.html

三菱東京やみずほが上場しているのだから、負けていられないというだけでこれだけのプロジェクトをしたとすれば、この負担に耐えられる企業は日本にほとんどないはずです。こんなところに、IFRS強制適用をさまたげる大きな要因があると思います。会計学者にいくら投げかけても結論が出せる問題ではないのです。

ちなみにSMBCはこのニューヨーク上場にあたってIFRSベースの開示資料を作成しています。

○米国証券取引委員会宛登録届出書(Form 20-F)の提出について

http://www.smbc.co.jp/news/html/j100013/j100013_01.html

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