ENEOSが減損体質を改めるために社内審査を厳格化

ENEOSが減損体質を改めるために社内審査を厳格化するということです。
「減損体質」というのはインパクトのある用語で、どれだけ会社を批判しているのかわからないほどですが、要するに買収しても失敗続きで、会計上の減損ばかり計上している、という意味と考えてよいでしょう。
のれんの減損には理由があり、必ずしも「駄目な会社を買ってしまった」だけが原因ではありません。良い会社でも、買収価格が高すぎればそれは失敗であり、のれんの減損対象となります。
M&Aの成約の基本は、売り手の期待値より高い金額で買い手が買うことです。上場会社のTOBでプレミアムをしっかり上乗せしなければならないという事例を見ると、この意味はわかりやすいでしょう。
これを前提にすると、買収後にどれだけ業績を伸ばせるかを、より具体的にイメージできるかどうかがM\&A成功のカギになります。もしそれができないから仲介会社やエージェントに頼るという状況であれば、その後の審査を厳格化すれば当然、買収は成立しなくなります。それでは意味がありません。シナジーという3文字で済ませるのではなく、具体的にどう会社を成長させるのか、再生させるのかという事業的な視点こそ、事業会社同士のM\&Aではより重要です。
金融機関は金融のプロですが、事業のプロではありません。
ENEOS has announced that it will tighten its internal screening processes in order to reform what has been called its “impairment-prone” nature.
The term “impairment-prone” is quite striking—it almost sounds excessively critical of the company. In essence, it refers to a pattern of making acquisitions that repeatedly fail, resulting in frequent impairment charges in accounting.
There are reasons for goodwill impairment, and it is not always because the acquired company was “bad.” Even a good company, if purchased at too high a price, can lead to failure and become subject to goodwill impairment.
The basic premise of a successful M&A deal is that the buyer purchases at a price higher than the seller’s expectations. Looking at cases where a listed company’s tender offer must include a substantial premium makes this point clear.
From this perspective, the key to M\&A success lies in how concretely the buyer can envision improving the acquired company’s performance post-acquisition. If a buyer relies on brokers or agents because they cannot create such a vision themselves, then tightening the screening process will inevitably make acquisitions nearly impossible. That would render the exercise meaningless. Instead of merely invoking the three-letter word “synergy,” companies need a concrete business perspective on how to grow or turn around the target.
Financial institutions are experts in finance, but they are not experts in running businesses.
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