中国を有利にするトランプの関税政策

トランプの関税政策は、いよいよ実態経済に広範な悪影響を及ぼしています。
特に中国との対立は、今後さらに激化すると予想されます。
この点について、ファイナンシャル・タイムズは「中国に有利である」としています。
その理由は、中国からアメリカへの輸出額が、アメリカから中国への輸出額の約5倍あることです。
トランプは、この不均衡を是正したいという意図なのでしょうが、アメリカは中国からボランティアで、あるいは強制されて輸入しているわけではありません。必要だから輸入しているのです。
そこに高額の関税を課せば、アメリカ国内での販売価格に反映され、結果として物価高を引き起こします。
「それならアメリカで生産すればよい」という理屈になるのでしょうが、それが最適であるなら、すでにそうしているはずです。むしろ、そうした時代はすでに終わっていると言うべきでしょう。
もう1つの問題は、米国債です。中国は米国債を大量に保有しており、それを市場で売り浴びせれば、債券市場に大きな影響を与える可能性があります。アメリカを攻撃する意図がなかったとしても、米ドル安が続けば、売却はごく自然な選択肢となり得ます。
アメリカ経済をけん引する存在であるエヌビディアも、この影響を免れません。
同社の製品が中国に売れなくなれば、エヌビディアの業績に直撃し、株価の下落、さらにはアメリカの証券市場全体への悪影響につながるでしょう。
—
Trump’s tariff policy is now having a widespread negative impact on the real economy.
In particular, tensions with China are expected to intensify.
The *Financial Times* has argued that this situation is favorable to China.
The reason lies in the trade imbalance: China’s exports to the U.S. are roughly five times larger than U.S. exports to China.
Trump likely wants to correct this imbalance, but the U.S. is not importing from China under coercion or out of generosity—it imports because it needs to.
If high tariffs are imposed, the costs will be reflected in retail prices within the U.S., leading to inflation.
One might argue, “Then manufacture domestically,” but if that were truly the best option, it would already be happening. In fact, that era has already passed.
Another critical factor is U.S. government bonds. China holds a large amount of U.S. Treasuries.
If China starts selling them off in large volumes, it could significantly impact the bond market. Even without an explicit intention to hurt the U.S., a prolonged weakening of the dollar could naturally lead China to liquidate its holdings.
NVIDIA, a major driver of the U.S. economy, would also be affected.
If it is no longer allowed to sell its products to China, the company’s performance will be hurt, which will negatively impact its stock price—and potentially the broader U.S. stock market.
93%が満足と回答したファイナンスドリブンキャンプ
本講座では、短期間でCFO(最高財務責任者)への第1歩を踏み出すことを目指します。大量の決算書に触れ、大量にアウトプットし、大量のフィードバックを通してファイナンスという武器を手に入れられます。ブログでは話せない「ライブ講義」も充実しています。まずは無料説明会を受講してみて下さい。
本誌について
本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。
M&A仲介・アドバイザーを事業としたい方・既にされている方へ | |||
---|---|---|---|
セミナー・サービス名 | 詳細 | 金額 | 時間 |
誰にでもわかるM&A入門セミナー | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン講座の視聴 |
無料 | 2時間 |
M&A実務スキル養成講座 | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン開催の詳細とお申込み ・M&A実務スキルの詳細 |
198,000円 | 2日間 |
JMAA認定M&Aアドイザー資格取得およびJMAA会員に入会 | ・資格詳細とお申し込み | 入会金33,000円 月会費11,000円(1年分一括払) | - |
案件サポート制度 | JMAA会員が初めてM&Aアドバイザリー業務に取り組む場合、あるいはすでに何度かアドバイザリー業務に経験があっても、難易度が高い案件の場合のための、JMAA協会が会員に伴走して案件成約に向けて協力する制度です。 お申し込みは当協会ご入会後にお知らせします。 | JMAA正会員の関与する対象案件の成功報酬の50% | - |
買収を検討されている企業団体様へ | |||
セミナー・サービス名 | 詳細 | 金額 | 時間 |
誰にでもわかるM&A入門セミナー | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン講座の視聴 |
無料 | 2時間 |
M&A実務スキル養成講座 | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン開催の詳細とお申込み ・M&A実務スキルの詳細 |
198,000円 | 2日間 |
買い手様向けセカンドオピニオンサービス | ・M&Aセカンドオピニオンサービスの詳細 | 33,000円 追加相談サービス 33,000円/1時間 | 1時間〜 |
売却を検討されている企業団体様へ | |||
セミナー・サービス名 | 詳細 | 金額 | 時間 |
誰にでもわかるM&A入門セミナー | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン講座の視聴 |
無料 | 2時間 |
M&A実務スキル養成講座 | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン開催の詳細とお申込み ・M&A実務スキルの詳細 |
198,000円 | 2日間 |
売り手様向けセカンドオピニオンサービス | ・M&Aセカンドオピニオンサービスの詳細 | 33,000円 | 1時間〜 |

M&A実務を体系的に学びたい方は、M&A実務スキル養成講座

メルマガ登録はこちら
ファイナンスドリブンキャンプ
生成AIキャンプ

大原達朗の経営リテラシー-自ら考え、行動しよう-