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ソフトバンクグループの決算がよく分からん件

ソフトバンクグループの2024年6月1Q決算が発表されましたが、投資損益は改善し、税引前利益は黒字、税引後利益は赤字と、よくわからない結果になっています。そこで決算そのものを確認してみることにします。

決算短信を見てみましょう。
[決算短信リンク]

こちらのP.37にPLがあります。

〜〜〜〜〜〜〜〜以下、引用〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜

全体のPLで見ると、税引前利益が2,200億円、税引後利益が100億円、そしてその内訳として、親会社株主帰属利益が1,700億円の赤字、非支配持分は1,800億円の黒字となっています。

税引前利益が2,200億円に対し、税金費用が2,100億円あるため、税引後利益が100億円しか残っていませんが、これはソフトバンク事業の業績が良好で、またアリババ株の評価差額(利益サイド)の税金費用がかさんだ結果です。赤字部門での税金資産が十分に計上できなければ、こうなるでしょう。赤字と黒字の会社がバラバラに存在することで、こうしたことは時々起こります。

次に、親会社株主帰属利益が1,700億円の赤字で、非支配持分は1,800億円の黒字の理由ですが、利益のほとんどをソフトバンク事業で上げています。5割弱の株主はソフトバンクグループ以外の株主ですから、それが非支配持分となっているわけです。ソフトバンクグループの持株比率の高い事業での赤字が多く、それが親会社株主帰属の赤字につながっています。

SoftBank Group’s Q1 FY2024 financial results were announced, showing an improvement in investment gains, pre-tax profit in the black, and post-tax profit in the red, leading to some confusion. Therefore, let’s examine the financial report directly.

Please refer to the financial report [here](https://group.softbank/system/files/pdf/ir/financials/financial_reports/financial-report_q1fy2024_01_ja.pdf), particularly page 37 for the P&L.

The overall P&L shows a pre-tax profit of 220 billion yen and a post-tax profit of 10 billion yen. However, the breakdown reveals a net loss attributable to the parent company of 170 billion yen and a profit of 180 billion yen attributable to non-controlling interests.

The pre-tax profit is 220 billion yen, but the tax expenses amount to 210 billion yen, leaving only 10 billion yen in post-tax profit. This is due to strong performance from the SoftBank business, along with tax expenses related to valuation gains on Alibaba shares. When tax assets cannot be fully recognized in loss-making segments, such results can occur. The existence of separate profit and loss-making entities sometimes leads to such outcomes.

As for the 170 billion yen net loss attributable to the parent company versus the 180 billion yen profit attributable to non-controlling interests, most of the profits come from the SoftBank business. Since nearly half of the shareholders are not part of the SoftBank Group, this is classified under non-controlling interests. The heavy losses in businesses with a high shareholding by SoftBank Group contribute to the net loss attributable to the parent company.

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