国債金利マイナスは銀行業務が異常だからだ
国債の金利がマイナスになったと報道されている。要するに、国が借金をする際に利息を払わずに、逆にもらってしまうということになったということだ。これは金融機関に対するもので、利息は0.001%のようであるから、金額的にインパクトは少ない。
記事には、金融機関同士の資金の貸し借りの際に国債が担保になる背景もあると説明がされているが、これはおかしい。手元に国債を買うだけの資金があるのに、将来の担保のために国債を買っておく意味がない。
理由としては、お付き合いで買わざるを得ない、あるいは将来、国債価格があがることを見込、今回、買っておくということが考えれるが、本来、銀行は国債中心ではなく事業をしている企業に資金を融資し、その利息を原資に、預金者は利息をもっと払うものだ。
長らく利息をほとんど払わない銀行、特にメガバンクの業績は好調だが、だったら利息を預金者に払うべきだろう。その原理原則にしたがっていないから、こんな妙なことが起きるのではないだろうか。
大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa
国債:金利マイナス…財務省入札で初 – 毎日新聞 http://t.co/lAqodjDdWN
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