ブログ

韓国ポスコのインド投資により負債が増大

韓国ポスコがインドへの投資により、収益性の悪化と負債の増加に苦しんでいると報道されている。実際には、インドのプラントの工事遅れなども影響していると以下の記事では報道されている。

ポスコは韓国国内依存体質からの脱却のために、新興国企業の買収を重ねてきたが、その結果、思ったほどの業績をあげられていないということだろう。負債比率も60%超とあり、格付けも悪化している。この記事だけでは、過去のM&Aが適正な金額でされていたかは判断できないが、大規模なM&Aには常にこういったリスクをはらんでいることだけは絶対に忘れてはいけない。

万一のことがおきても会社全体が倒れたりはしない、そういった手当を打っておかなければ安心して経営できない。そのリスクが急に大きくなるのがM&Aだ。

***以下、引用***

インドのオディシャ(オリッサ)州に120億ドルを投じて製鉄所を建設する韓国鉄鋼大手ポスコ<005490.KS>のプロジェクトが遅れ、大株主から懸念の声が上がっている。急速に発展する新興国に乗り出し、国内依存体質からの脱却を図る予定だったが、度重なる買収により過去3年で負債も2倍超に膨張している。

 さらに、中国といった主要市場で景気が減速。ポスコは先週、印カルナタカ州での総額53億ドルの製鉄所建設計画から撤退すると発表した。

 あるポスコ幹部はロイターに対し、「鉄鋼市場の状況は良くない。全体の市場環境に対する投資家の懸念をわれわれは共有している」と指摘。「オディシャ州の投資はわれわれの負担となるだろう」と述べた。この幹部はメディアに話す権限がないことを理由に匿名を希望した。

 たた、この幹部は、製鉄所が生産を開始するまで数年かかり、その頃までには市況が改善しているかもしれないとして、オディシャ州のプロジェクトを進めるとした。

 オディシャ州プロジェクトはインドで過去最大となる海外からの直接投資。1200万トン規模の製鉄所を建設し、当初は第1期の完成が2010年になると見込まれていたが、環境への懸念などをめぐり計画が遅れている。

 きょう発表されるポスコの4─6月期決算では、利益が前年同期比約40%減になると見込まれている。同社の営業利益率は昨年7.8%に低下。オディシャ州の投資を初めて発表した2005年には27.2%だった。

 コリア・インベストメント・アンド・セキュリティーズのアナリスト、Choi Moon-sun氏は「ポスコのインド投資が有効なのか疑問が高まっている。ポスコはプロジェクトをファイナンスする資金が十分ではない」と指摘する。

 ポスコの大株主もオディシャ州への投資に関するリターンが縮小する可能性を懸念している。

 当局への提出資料によると、ポスコの総負債額は連結ベースで2013年3月末時点で39兆6000億ウォン(353億9000万ドル)となり、2010年初めの18兆2000億ウォンから2倍超に拡大した。

 ポスコがオディシャ州プロジェクトで合意した2005年には、同社の負債自己資本比率は15.7%で、トムソン・ロイターのデータによると、世界10大上場鉄鋼企業の中で最も低い比率だったが、2012年には63.3%に上昇した。

 ポスコの3月末時点のキャッシュ等資産は4兆2000億ウォン。格付け会社のフィッチ・レーティングスやムーディーズ・インベスターズ・サービスは2012年、ポスコの信用格付けを引き下げ、見通しを「ネガティブ」に据え置いた。

***引用、ここまで***
 

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。
                                                                                                                                                     
M&A仲介・アドバイザーを事業としたい方・既にされている方へ
セミナー・サービス名詳細金額時間
誰にでもわかるM&A入門セミナー会場開催の詳細とお申込み

オンライン講座の視聴
無料2時間
M&A実務スキル養成講座会場開催の詳細とお申込み

オンライン開催の詳細とお申込み
M&A実務スキルの詳細
198,000円2日間
JMAA認定M&Aアドイザー資格取得およびJMAA会員に入会資格詳細とお申し込み入会金33,000円
月会費11,000円(1年分一括払)
-
案件サポート制度JMAA会員が初めてM&Aアドバイザリー業務に取り組む場合、あるいはすでに何度かアドバイザリー業務に経験があっても、難易度が高い案件の場合のための、JMAA協会が会員に伴走して案件成約に向けて協力する制度です。 お申し込みは当協会ご入会後にお知らせします。JMAA正会員の関与する対象案件の成功報酬の50%-
買収を検討されている企業団体様へ
セミナー・サービス名詳細金額時間
誰にでもわかるM&A入門セミナー会場開催の詳細とお申込み

オンライン講座の視聴
無料2時間
M&A実務スキル養成講座会場開催の詳細とお申込み
オンライン開催の詳細とお申込み

M&A実務スキルの詳細
198,000円2日間
買い手様向けセカンドオピニオンサービスM&Aセカンドオピニオンサービスの詳細 33,000円
追加相談サービス 33,000円/1時間
1時間〜
売却を検討されている企業団体様へ
セミナー・サービス名詳細金額時間
誰にでもわかるM&A入門セミナー会場開催の詳細とお申込み

オンライン講座の視聴
無料2時間
M&A実務スキル養成講座会場開催の詳細とお申込み

オンライン開催の詳細とお申込み

M&A実務スキルの詳細
198,000円2日間
売り手様向けセカンドオピニオンサービスM&Aセカンドオピニオンサービスの詳細 33,000円1時間〜

M&A実務を体系的に学びたい方は、M&A実務スキル養成講座


メルマガ登録はこちら

大原達朗の経営リテラシー-自ら考え、行動しよう-