相当厳しい条件で決めたLIXILによるアメリカンスタンダード買収
昨日、このブログで紹介したLIXILのアメリカンスタンダード買収について、その買収額について少し考えてみたい。
詳細は、このリリースに詳しいが、概要としてはアメリカン・スタンダードを542百万ドル、約531億円で100%買収するというものだ。
アメリカン・スタンダードといえばアメリカのみならず、海外ではトイレなどでよく見かけるメジャーなメーカーである。その企業を531億円で買収できるというのは少し安い気がするので、業績概況を先のリリースから引用しておきたい。
***引用、ここまで***
売上は837百万ドルで800億円程度。しかし、債務超過状態の企業で、EBITDAベースで30百万ドルのプラス。542百ドルの投資金額を回収するのに単純に考えて、18年間程度かかる。これだけの債務超過なので、しばらくは税金の支払いの必要はないかもしれないが、繰越欠損を使い切ったあとは、税金の支払いもあるし、当然利息の支払いも必要である。要するにこの水準では18年間ではとても投資額を回収できない計算になる。
当然、借入も相当あるはずで、この返済も含めるとどうやって資金繰りを持たせていくのか、大きな疑問が残る。財務数値だけでみると、相当厳しい条件での買収であるといえる。ビジネスは数字だけでやるものではないので、この劣勢をどうやって挽回していくのか、ぜひ注視していきたい。
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