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米ビックテックの起債が10兆円へ

米国のテック企業による社債発行額が10兆円規模に達し、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)も上昇していることから、市場は警戒感を強めています。
ただし、オラクルの5年物CDSは0.8%程度であり、現時点で貸倒リスクが極端に高いわけではありません。

つまり、まだ壊滅的な状況ではないものの、リスクは確実に高まりつつあるということです。

これらの社債で調達された資金は、おそらくデータセンターへの投資に充てられると見られます。データセンターは実物資産への設備投資であるため、比較的リスクの低い投資といえます。しかし、現在の投資は「将来AIの利用拡大によりデータセンター需要が大幅に増える」という前提に基づいています。

もしその需要が想定通りに伸びなければ、これらの設備投資は価値を失う可能性があります。したがって、この投資には一定のリスクが内在しています。

本誌の視点からすれば、ビッグテックの経営側としては、社債を含む負債で資金を調達し、できる限り将来の需要を取り込みたいと考えるのが自然です。本来はリスク資産としてエクイティで調達すべき案件ですが、デットで資金を集められるなら資本コストの面で有利であり、この機会を逃す選択肢は経営的に考えにくいでしょう。

一方で投資家の立場から見ると、社債(デット)としての投資魅力は限定的です。リスクを取ってリターンを狙うなら、エクイティ投資として検討するのが現実的といえます。

U.S. tech companies have issued a total of around 10 trillion yen in corporate bonds, and rising CDS (credit default swap) spreads indicate growing market concern.
However, Oracle’s 5-year CDS is still around 0.8%, suggesting that default risk is not yet excessively high.

In other words, the situation is not catastrophic, but risks are clearly increasing.

The funds raised through these bond issuances are likely to be allocated to data center investments. Since data centers are tangible assets and a form of capital expenditure, such investments are generally considered relatively low risk. However, these investments are premised on the assumption that demand for data centers will expand significantly due to future growth in AI utilization.

If that demand fails to materialize as expected, these capital investments could lose their value. Therefore, this strategy undoubtedly carries certain risks.

From a business perspective, it makes sense for Big Tech management teams to raise funds through debt, including corporate bonds, to capture as much of the anticipated future demand as possible. While such investments would typically justify equity financing due to their inherent risks, debt financing remains advantageous from a capital cost standpoint. For management, passing up this opportunity would be hard to justify.

From an investor’s standpoint, however, corporate bonds offer limited appeal. If one wishes to take on risk for higher potential returns, equity investment would be the more reasonable option.

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