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アリババ株の売却はソフトバンクにとってはいつもの資金調達方法です

ソフトバンクがアリババ株を4%売却すると報道されています。思惑などは、以下のリンクを含めてさまざまな意見がありますので、ぜひそちらをご参照ください。

今回はソフトバンクにとってこういった資金調達は以前から普通にされていました。
ソフトバンクが大赤字に苦しんでいたときの状況を見ておきます。

以下は10年以上前のソフトバンクの決算短信の一部引用です。

売上が4千億円くらいで、経常赤字が1千億円。今とはまったく別の会社のようです。それだけソフトバンクが成長しています。ちなみに現在(2016年3月期)の売上は9兆円、営業利益が1兆円あります。こちらをご覧ください。

***以下、引用***
53
46
***引用、ここまで***

その赤字の結果、営業キャッシュ・フローも相当厳しい状況になっていました。それをカバーするために投資有価証券の売却収入で1,500億円以上の資金を調達しています。今回は、アリババ株の一部ですが、過去にはアメリカ、日本のヤフー株の売却などで資金調達をしています。

これができるのも、大きな当たりを複数続けられるソフトバンクの投資があってこそです。実業で投資に資金がかかるときに、投資で得た含み益を売却によって資金化し、穴埋めをする。文字で書けば簡単ですが、まず実現できない手法を継続してここまで来ているソフトバンクは、恐ろしい会社です。80億円の報酬で話題のアローラ副社長はこの経営手法を孫社長から継承することが、彼の使命でしょうから、この報酬も妥当、下手をするとこれでも安い、といえるかもしれません。




 

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