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マイクロM&A実践にあたっての売り手の留意点

マイクロM&A実践にあたって売り手の注意点について触れてみます。

売り手は売る目的をはっきりすることです。

1)exitとして、これまで頑張った分を金銭的にも評価してもらい、高値で売却したい
2)業績が厳しいので、支援を受ける形で売却したい

いずれにしても、買い手が希望すれば、しばらく経営を続けるつもりでいたほうが、選択肢は広がります。買い手もやはり経営者が必要なことが多いからです。

マイクロM&Aにおいて2)のように業績が厳しい場合には、経営者に問題があることも多く、買い手が希望しない場合には経営は続けられません。

ここで、1)の場合ですが、高値で売れるような準備が必要です。
たとえば、オーナーであるあなたがいなくなっても、仕事が回るようにしておく必要があります。そして、月次、事業別の損益管理などは必須です。契約書の管理なども時間をかけてでも整理すべきでしょう。
ビジネスもよい、経営管理もよい、でなければ高値での売却は難しいです。

2)の場合には、売り手の手取りはなくても、実質上タダでも売却できるものならラッキーというスタンスでいてください。そのまま放置すれば赤字垂れ流しなわけですから、原状回復、スタッフの退職、賃料の解約までの支払いなどを考えれば、それまでいくら投資をしていようとも、タダでも譲渡したほうが得です。その割り切りができないようであれば、2)の状態での売却は難しいと考えてください。

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。
                                                                                                                                                     
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