M&Aのハウツー

M&A「様子を見る」は危険です

今日はM&A「様子を見る」は危険です、というテーマでお話を申し上げます。

今回、ご紹介するのは買い手が待ちすぎて成約しなかったディールです。

 売り手さまには生粋の起業家がいらっしゃいます。0から1を通常の方では考えられないスピードで立ち上げるのです。しかし、彼等の多くは規模が大きくなった組織での管理業務が不得意であることもよく知っています。

 0から1を生み出す天才の彼らは2か3になったことを想定し、exitを考えます。

 旧来の考え方からするとそのスピードは非常に早く、買い手が様子を見ている間にビジネスが成長し、売却価額があがります。旧来の考え方をお持ちの方は、しばらく様子を見ようということが多いのです。しかし、様子を見ている間に売上、利益があがり、売却希望金額があがります。そうこうしている間にこれだけ利益がでるのであれば、売却せずに自分たちで経営してもよいかな、と考えを変えてしまう実例がいくつもでているのです。

 よいビジネスモデルを見つけたら、その時がチャンスです。

 その時点で買収決断をしても、ゼロからビジネスを始めることに比べればリスクは非常に低いです。このビジネスが面白いと感じた場合には、できる限り早く意思決定をされてください。

 経営者の皆様に知っておいていただきたいことがあります。こういった案件を様子見期間中、M&A担当者がホールドしている場合があります。ぜひこういった情報を担当者で保留のまま報告されることがないように注意されてください。

 「様子を見る」は急成長するビジネス買収を狙う買い手さまにとっては非常に危険な行為です。


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大原達朗の経営リテラシー-自ら考え、行動しよう-