M&Aによる起業

M&Aのスキームについて、起業家が知っておくべきこと

この中にBBTの大学の学生の方が半分ほどいらっしゃると思いますが、大前さんが「リアルタイム・オンライン決済で時価総額がこうだからこれは買えるはずだ」というようなことを言うことがあります。これは株式交換をすることを前提にしているはずです。うちの株がこれだけあるのだから、10パーセント程度をここの株と交換すれば、十分買収できるはずだというのは、そのことを言っているのです。もちろん、これは難しく、簡単ではありません。ビジネスを売るということは、今までずっとかわいがってきた息子や娘を売りに出すようなものだという感覚もありますので、それほど易しいものではありません。しかし、全てのM&Aが、これくらいの本を何冊も読まなければできないようなスキームを使っているかと言えば、必ずしもそうではありません。使われているスキーム自体がどれも非常に難しいというわけではありません。

 ですから、「M&Aとは難しいものなのですか」という質問をされたとすれば、交渉事ですからもちろん簡単ではありませんが、非常に数学的な何かができなければできないほど難しいものというわけではないと答えることができます。ですから、M&Aと聞いたときに、難しそうだ、自分にはあまり関係がなさそうだと思う必要はないと思います。M&Aという名前が悪いのかもしれません。別のプリティネームはないでしょうか。プリティネームを考えてみてください。うちの協会もそのプリティネームに名前を変えましょう。日本プリティネーム協会に変えてしまいましょう。

 今の私の話も面白くなかったように、M&Aが面白いかといえば、あまり面白くないようです。しかし、ぜひ興味は持っていただきたいと思います。

 自分の話があまりにも受けなかったので、文脈が少しおかしくなりましたが、実際にはM&Aは面白いと思います。

 起業とは少し離れてしまいますが、僕は今上場会社の監査役をしています。そこでドンドンM&Aを行っています。もちろんこれは公表している事実なので、ここでお話ししても全く問題ありません。すごいです。自分の会社と同規模の会社を買ったりしています。どうなるか分かりますか。当たり前ですが、買った瞬間に売り上げが2倍になるのです。今度、また同じことをやります。これも公表しています。簡単に説明しますと、2年前は売り上げが100億の会社だったものが、買収を行って、2倍の200億になりました。そして今度は500億になってしまいました。これはとても大変です。やらなければならないこともとても大変です。なぜなら、自分よりも大きな会社を買っていますので、そこのマネジメントをしなければならなくなるのです。これはすごく大変ですが、実際にそういうことができてしまいます。相手は上場会社の話ではありますが、皆さんの会社でもないとは言えないわけです。

 今どき、普通に真面目に仕事をしているだけでは、売り上げが1年で倍になることなどあり得ません。そのようなチャンスが広がるという意味では非常に面白い取り組みまた戦略だと思います。
 M&Aをすれば手っ取り早そうだと思うでしょうか。今言いましたように、数字上だけであれば手っ取り早くいくケースもあるかもしれません。金さえあれば売り上げが倍々ゲームで増えていく可能性があります。しかし、実際のところ手っ取り早くはありません。

 さて、起業とM&Aを真剣に考えるということがきょうのタイトルだったので、それをこのスライドを使って考えていきたいと思っています。


M&A実務を体系的に学びたい方は、M&A実務スキル養成講座


メルマガ登録はこちら

大原達朗の経営リテラシー-自ら考え、行動しよう-

まずはここから!学びを深めるための人気記事5選

  • 経営者のための「決算書(BS、PL、CF)」講座
  • 経営者が知っておくべき事業譲渡とは?(2018年10月11日改定版)
  • サラリーマンではないが、300万円で会社を買って困っている方がでてきています。困らないためにやるべきただ1つのこと。(2020年12月18日改定版))
  • 経営者が知っておくべき営業権譲渡と営業譲渡(2018年10月11日改定版)
  • 1,000万円で買える会社とは?個人M&A・スモールM&Aと起業(2019年7月24日改定版)
  • M&A売却希望

    M&A買収希望