年金積立金管理運用独立行政法人（ＧＰＩＦ）が投資先を国債から株式に大きくシフトしている。国の年金基金が株を買うことを分かっていれば安心して、外国人を含めた投資家は株を買う。しかし、いつまでも買い続けることはできないわけで、どこかで投資家は利益を確定するために株式を売却するだろう。その時には年金基金の資産が毀損し、株価が落ちることになる。

投資先の将来業績はよくなるのであれば、当然将来の株価もあがる可能性は高い。しかし、単に政策で国債から株式に投資先をシフトしたのであれば、そう簡単ではない。元本保証の国債と株式ではまったく違う目利きが必要になることは言うまでもない。

企業が成長し、将来が楽観できる状況で株価があがるのはまったく問題ない。しかし、一方で円安は続き、決して日本経済に対する海外の評価が高くない一方で、特定の仕掛けで株価があがっている現状は極めて危険、とみるのが自然だろう。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ＧＰＩＦ、７～９月の収益3.6兆円　国債比率50％割れ　　：日本経済新聞 http://t.co/mP8l0z9Orz

2014/11/26 06:29:17

 

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