IBMが半導体部門をグローバルファウンドリーで売却するが、その対価がゼロだけでなく、３年間で15億ドル（約1,600億円）を支払うと報道される。

以下のリンク先によると、その15億ドルは2億ドルとみられる運転資本の調整に充当されるとあるが、桁が違っており、運転資本の調整ではないはずだ。業績が相当悪く、その分を充当する必要があったか、あるいは借入金の返済相当額を３年間にわたって支払うなどの必要があったのだろう。

IBMはこの15億ドルを含め、47億ドルを売却関連損失として計上するという。減損損失はリストラ損失の引当などであろう。15億ドルも払うなら、潰してしまえ、という意見も出ただろうが、おそらくは潰すともっとコストがかかるのだろう。

タダなら買っても良い、という言葉はM&Aの世界ではよく聞くが、タダでも引き取ってもらえない取引があるということは知っておくべきだろう。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

IBM、赤字の半導体事業を15億ドル支払ってGLOBALFOUNDRIESに譲渡 – ITmedia ニュース http://t.co/GnUKK9QQqG

2014/10/22 06:46:39

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