ロシアで航空会社が３円で売却されたという報道があった。
いったい、航空会社を３円で売却というのはどういうことだろうか？

航空機を１台しか持たなくても、３円で買えるということは普通に考えてありえなそうだ。

しかし、答えは簡単で、航空機などの資産よりももっと多くの借入金があり、買い手にはその負担があるからだ。買い手はほぼタダで会社を手に入れても、今度はその借入金を返済していかなければならない。
また売り手は３円で売ったとしても、今後借金の心配をしなくとすむ、という寸法だ。

では、どうしてタダ＝０円で売買しないのか？

これは多少、会計と関係がある。０円では、会計システムや帳簿に取引があったと記録できないため、１円でも３円でも金額をつけて取引をすることが必要なわけだ。

また、後日、問題が起きた場合にはきちんと取引がされたことを証明しなければならないケースもある。その場合に契約書だけでなく、きちんと決められた１円なり３円なりを支払ったという証拠を残しておく必要がある。

これら２点の理由により、３円で航空会社を売却するなんていう取引が実在することになるわけだ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ロシア富豪、航空会社３円で売却＝昨年末には死亡事故(時事通信) – goo ニュース http://t.co/lG7ROmigXc

2013/04/05 16:44:06

 

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