科学雑誌Newtonが民事再生を申請し、読者、過去の読者が驚き、残念がっています。

民事再生法のもとで、再生していく計画ですので、順調にいけば、雑誌の発行は続くはずですので、まず読者としては安心してよいでしょう。

ところで出版社はどこも業績は苦しいものの、その負債額が１２億円以上あり、その金額が思ったよりも大きいと感じた方も多いと思います。同社の売上はピーク時で２４億円、現在は半額の１２億円程度ということですから、売上と同程度の負債は、破綻してもおかしくないレベルではあることは間違いありません。

同社は社長が出資法違反で逮捕されています。これはeラーニングの新規事業での資金不足を補うために読者から１人１００万円を資金を募り、それを資金源にしていたようです。詳細はわかりませんが、このときのやり方が出資法に違反したものと思われます。そして、この結果、被害を受けた読者を保護するため、客観的に裁判所もかかわって法的整理をすべき、という判断がされたのでしょう。スポンサーを求めていないのも、その表れとみます。

これは法令違反ですから、褒められたことではありません。しかし、社長が必死に考え、しかも雑誌を思う読者から資金を集めて、経営を続けてきた熱意、気合、行動力は評価に値します。違法行為はいけませんが、必死な熱意が経営を支えているのは、どこの会社にも起きていることです。

そして、そういった経営者とその他の従業員の方の熱意の差が日々、大きくなってきているのも事実です。

民事再生申請の「Newton」発行元、負債増の理由は？ – エキサイトニュース(1/2) https://t.co/dZTSKaqUnI @ExciteJapanさんから

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2017年2月21日

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