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M&Aリスク=減損リスクの丁寧な説明が必要??のれんの減損が唐突に感じる本当の理由

東芝を始めとした、のれんの減損リスクについて、分かりやすく説明している記事がありました。

そこでは、減損については時間に制約があり、経験に乏しい個人投資家には減損は唐突に見えるので、もっと丁寧に説明すべきだ、と記事では述べています。この点について2点、私の意見を述べたいと思います。

1点目は、投資をする方に素人も個人もありません。自分の重要なお金を動かすときに素人だからわかりませんでした、では通用しません。のれんの減損について理解できない方は、多額の買収を繰り返す企業への投資をするべきではないと思います。厳しいかもしれませんが、それほど特別なことではないのではないでしょうか。

東芝の7,000億円に上る減損、LIXILのジョウユウにかかる減損は、誰にとっても唐突であったはずで、そもそも企業内部の方にとっても唐突であったはずです。

多くの場合、こうした唐突なのれんの減損は、買収した子会社ではなく、孫会社で起こっています。結論からいうと、調査不足、買い手のビジネスの理解不足が原因で、自分たちもよく分かっていないが、買収してしまっているという可能性があります。要するに素人なのです。素人がM&Aに手を出してはいけない、というわけではありません。しかし、虎の子の資金を投入する以上、M&Aそのものについての知識、そして買収する企業、業界について徹底的に調査すべきでしょう。

もう少し分かりやすく述べます。買収は、買収したあと、いつ、誰が、何を、どうやって実施するのかをかなり具体的にイメージできなければやるべきではありません。この結果として詳細な事業計画ができるわけですが、体裁が整っていればよいわけではありません。買い手の企業の社長を含めたトップが関与しなければできるはずがありません。人的リソースを含めた経営資源を完璧に把握している人でないと、買収後の事業計画はかけるはずがないです。

M&Aは素人なので、M&Aのプロを雇い、彼らにすべてを投げていないでしょうか。M&Aのプロは、手続き、M&Aのマッチングのプロであって、経営のプロではありません。しかも、買い手である皆さんの経営そのもののプロは皆さん自身です。自分たちが本気で動かなければ、M&Aの成功というのは、簡単ではないのです。そう、素人だから、という理由が通じるはずはないのです。それは会社全体の買収というときは、もちろんのこと、個人投資家としても同様のはずです。

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