フォルクスワーゲンの不正がガソリン車へも波及していると報道されている。こんな世界的企業での不正が日々報道されていて、消費者としては何を信用してよいのか、、、と感じるところもあるだろう。今はネットの発達によって、いわゆるタレコミがかなり容易にできるようになったため、こういった不正は多くの場合、いつかバレることになると考えたほうが良い。

過去には隠し通した不正はどの企業でもあるはずだが、それは環境の変化によって難しくなったと考えるべきだろう。

不正が起きる原因については、かなり研究が進み、体系化もされている。

もっとわかりやすく理解すると、不正防止には以下の３つが必要だろう。

１）教育
２）罰則
３）監視

たとえば、殺人がダメなことは理屈なしに家庭で教え込まれるはずだ。悪いものは悪いと知り、なぜ悪いのかを考える。不正にはそんな機会があるだろうか。なければ企業内でその機会を作る必要があるだろう。

次に罰則。殺人に厳罰が課せられることは皆よく知っている。芸能人の薬物使用が多いのはこの罰則が弱いからではないかと思っている。

そして、監視である。殺人や悪いことをしないように家庭、学校、地域社会の目がひかっている場合には悪いことはやりづらい。社内でいえば、業務監査や職場がそんな環境になっているか。

たったこれだけのことだが、不安を感じられる部分も多いのではないだろうか。

経営者が悪い、仕組みが悪い、では問題は解決しない。自分ごととして、個別具体的に対応策を考え続けて、実行していく。正しいと信じることを毎日の積み重ねていこう。そして正しいと信じることを見つけるためには、勉強するだけでなく実践が必要なわけだ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ＶＷ不正の連鎖、ＣＯ2・ガソリン車に波及　業績へ一段と打撃　　：日本経済新聞 https://t.co/UTtVpMPqD9

2015/11/05 06:25:07

 

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