ロイターが中国が保有する日本国債を売却した可能性があると報道している。リンク先の記事によると、９月下旬に４．６兆円ほど海外投資家が日本国債を売却したようで、これが中国の外貨準備高がこの期間で５．２兆円減少しており、金額が近いことから憶測されているようだ。

中国は人民元相場を維持するために、保有するドルを売り、人民元を買っているという。そのプロセスで日本国債を売り、ドルに変え、人民元を買うこともあるだろう。

いずれにしても、ドル高要因を作る大きな要因となる。問題はこういった市場介入がいつまで続くのか、という点だろう。人民元を高く維持すると、中国国内の物価が高まる。貧富の差が激しい中国では、最低賃金を上げ続けることにより、国民の不満をかわそうとしている。

その結果、人民元高、人件費の高騰により、世界の工場と言われた中国から、他国への工場流出が続いている。人民元を適正レートに修正すれば、経済競争力は戻るはずだが、現在の中国政府ではそれができない。まず人民元価格を維持するための施策を打ったというところだろう。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

焦点：中国、日本国債売却の可能性　ドル調達コスト上昇一因に http://t.co/62fz5FD90M @Reuters_co_jpさんから

2015/10/14 07:24:07

 

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