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東芝の不正会計の監査法人責任

東芝の粉飾決算が相当シビアなものになっているようだ。
ここで、監査法人の責任が問われることになるが、今の段階では結論を出すことは難しい。

このままで推移すると粉飾額は1,500億円程度になるとみられるようだ。
これに対し、この期間の累計の利益額は1兆円程度で10%を超える金額が粉飾されていた可能性がある。

監査法人には重要性の基準値(詳しくは→http://ma-japan.info/archives/1137)というものはあり、一般的に利益の5%程度であれば、修正をする必要がない。

今回は10%を超える見込のため、これでは理由にならない。

一方で、会計監査では不正を見抜くことがマストではない。なぜなら、膨大な取引のすべてを精査することはできず、サンプルベースでのチェックを行っている。この前提として、企業内に自主チェック機能である内部統制があるのが前提だ。そして、その内部統制は経営者が構築する。言い換えれば、経営者が関与している不正には内部統制は機能しない、よって、会計監査では見抜けない、という前提になっている。もちろん東芝の会計監査人である新日本監査法人に過失があったのかどうかは今後明らかになるだろうが、現時点で新日本監査法人に問題があった、とは言い切れないので、その点にはくれぐれもご注意いただきたい。

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